何かを背負って走り抜く姿 悪くなくない? / TAKUYA KIMURA Live Tour 2020 Go with the Flow
正直行くつもりはなかったんですけど、チケット取れたからどう?って誘ってもらって行きました。
行くつもりがなかった理由はいろいろあって。まずSMAPの木村拓哉じゃないから、とか、あとは木村とは音楽の趣味なんとなく合わないだろうなとは思っていて、コンサートつまんないなと思いたくなかったから、とか、複雑なオタク心ですね。まぁ実際音楽の趣味は別に合わないんだけどw「つまんなかったら嫌だ」という部分に関しては、本当に、すいませんでした!!!という気持ちです。いや、おもしろかったんですよ木村コン。絶対にもっとつまらないかと思ってた。びっくりした。もちろん虚無るタイミングはあるにはあるんだけどwそれ以上に、きちんと「アイドルのコンサート」のツボを抑えてきていたから驚いてしまったし、散々SMAPとして見てきても知らないことってあるんだなあ、となんだか感慨深くなりました。
木村拓哉がステージの上で歌う。この事実さえ担保されているのであれば、別にメインステージから一歩も動かず、2時間全編弾き語りでもよかったんですよ。木村が歌うということ自体に価値があるんだから、別にそれでもよかった。でもちゃんと、ちゃんと木村拓哉はアイドルでジャニーズだった。かっけー曲でゴリッゴリに歌い踊り、センターステージまでの花道を闊歩し、アリーナトロッコに乗ってファンサをし、SMAP時代の曲をしっかりと歌い上げ、本編最後はギッラギラのライダースをわざわざ羽織り、花火の特攻ガンガン上がるなかで『One and Only』。「誰にも真似させない」。そりゃ真似なんてできない。
そこにいるだけでじゅうぶんアイドルとしての義務を果たせる人が、なんでこんなに「私たちの見たい木村拓哉」をやってくれるんだ? そこでようやく私は木村拓哉というアイドル性の本質に気づいたのでした。まさしく、「求められるから、やる」ことに、木村にプライドがあるんだと。そしてそれは限りなくSMAP的でもある。SMAPというイデアへの奉仕。人が求めるSMAPという理想を演じながら30年走り続けて、もうどっちが自分なんだかわかんなくなっちゃうやつね。木村もやっぱりそうなっちゃうんだなー。SMAPのなかにはもっと強烈な人がいるから気づかなかったけど、木村拓哉も当たり前にSMAPの構成員だったんだな、といまさら気づいて愕然とした。もしかしたらこの手の奉仕の精神は、芸能界が平成に置き去りにしようとしているもの、かもしれないけど。
ああ、あとやっぱり『らいおんハート』のパフォーマンスに言及せざるを得ず。黒ずくめの衣装にマイクスタンド、4人のバックダンサーをつけて同じ振り付けでらいハはもうね、ダメでした。だってSMAPなんだもん。歌だけならあんなに泣かなかった。なんで視覚に訴えかけられるとあんなにダメだったんだろうなあ!!!不思議です。ダンスっていうかあれはたぶんフォーメーションで泣いたんだな…。なんだろうなあ、「SMAPの曲やってくれて嬉しい!」とは少し違って、ああやって再現されることで失われたものがまざまざと迫ってくる感じとでも言うのかな。
あとは歌詞ですねー。木村が最高のアイドルなのは、「人が書いた歌詞を演じるのが死ぬほどうまい」からっていうのもある。さっきの「求められるものに応える」にも通ずるけど。要は歌詞って、クリエイターの二次創作ですよ。木村レベルになるともう、提供してくれる人も「木村拓哉」というキャラクター性を無視するわけにはいかないはずで。そうやって生まれた、「誰かがフィクション化した木村拓哉」にいい塩梅のリアルを乗せてパフォーマンスするのがうますぎるんだわ。木村の曲だけに限らず、歌ってくれたSMAPの曲でも同じこと。「失ったものはみんなみんな埋めてあげる」をいまの木村が歌う迫力たるや。そして「あの頃の未来に僕らは立っているのかなぁ」の「あの頃」は、20年前と10年前と5年前といまではすべて違うんですよ。単なる歌詞を超えて「意味」がブワッと広がっていく、そんなアイドルなりの特殊能力を目の当たりにしました。
言いたいことはとてもたくさんあるんだけど、あんまりまとまらないな。Twitterで垂れ流したのを貼っておく。そうだそうだ、開始早々「拓哉〜!」って呼ばれまくってて、木村が拓哉と呼ばれる現場はとてもいいもの!!!!原点というか、ああ呼ばれることでアイドルのスイッチがカチッと入る、という側面もあるのではなかろうか。未来の私はこのコンサートのことをどんな風に思い出すんだろうな。SMAPの話をするとどうしても運命とか宿命とか大きな歴史の流れとかそういう話をしてしまうんだよな…。そして私がきっと待ってしまうんだろう。稲葉さんが「想像以上 絆は強いし / また会う日まで」と書いてくれたから、そして木村がシャウトで歌ってくれたから、ただただ待ってしまうんだろうな。それくらいはさせてほしい。
木村コン言いたいこといっぱいあるんだけど、地味にいちばん「ああ、これが愛されるために生まれてきた男…!」と感銘を受けたのは、トロッコでアリーナ後方行く前の「そっち行っていい?」ですね。「そっちまで行くからね」じゃないんですよ1億人が愛す木村拓哉は…
— id:LOVEMACHINES (@overflowingdays) 2020年2月9日
久々に木村の「面で撃ってひとり残らずなぎ倒すファンサ」見て泣きそうになってしまった。これができるのは木村が本当に一人ひとりの客と向き合おうとしているからであろう。ファンサ見てるだけであんなにも画になる。
— id:LOVEMACHINES (@overflowingdays) 2020年2月9日
いやー、木村拓哉のアイドル性の本質に触れた現場でした。意外と知られてないけど木村は作詞をしない男なので、人の歌詞を演じるだけなんだよね。そして歌もコンサートも、「求められたからやってる」のだろう。ストイックとはまた違う奉仕精神。それが演出とかにも表れていた気がする。
— id:LOVEMACHINES (@overflowingdays) 2020年2月9日
ちゃんとゴリゴリかっけーダンス曲もあり、SMAP曲もやり、アリーナトロッコも出し、ギラギラのライダース着て特効も銀テも出してくれる。主演ドラマを振り返り主題歌もカバーする。みんなが見たい木村拓哉をきちんと噛み砕いて見せてくれる人だ、やっぱり最高のアイドルなんだ…とここへきて震えた
— id:LOVEMACHINES (@overflowingdays) 2020年2月9日
木村がヤバイのは、この1億人から寄せられる期待をちゃんと自分の養分にできるとこなんだよな。人の気持ちに潰されないの。もうね、どんどん若返っていくのよw 圧巻でした。客の精気を吸う男。それにしてもあすなろからのドラマ振り返りはヤバでした。いま現在と20代の驚異的な美貌がちゃんと地続き…
— id:LOVEMACHINES (@overflowingdays) 2020年2月9日
木村の強烈な奉仕精神に気付いてしまったの、ちょっと衝撃だった。そして中居の自分をすり減らす奉仕精神とは根本は同じなのにアウトプットが真逆なことにも気づき、ツートップはこれだからよーーー!!!!!くそーーー!!!萌えちまうだろ!!!!!!!清々しいほどに背中合わせだなマジで!!!!
— id:LOVEMACHINES (@overflowingdays) 2020年2月9日
あとはもう、本当に、木村の顔が可愛かったな…たっきゅんはかわいい。そしてシルエットの恐るべき少年性よ。そりゃ老けたけど瞳の美しさは変わらず。やっぱりステージの上の木村拓哉はヤベー存在。
— id:LOVEMACHINES (@overflowingdays) 2020年2月9日
思えばずっと木村拓哉というタレント性は「求められる限り、全力で走るだけです」の人だったな、と。SMAP時代も解散後も、どんなインタビューでもそう答えてたなあーと思い出したのでした。すごい人だよほんと。意外と無私なんだよね
— id:LOVEMACHINES (@overflowingdays) 2020年2月9日
何をいまさらだが、一瞬映る若者のすべてだのロンバケだのの20代木村拓哉がまーーーーーーーーーーーーーうっっっっつくしくて、この辺のドラマどうにかして後世に残してえ…と謎の使命感を抱いた。マジでなんなんだあれは。あんなに美しいのに人間の温度感がちゃんとあるからびっくりするわ
— id:LOVEMACHINES (@overflowingdays) 2020年2月9日
一晩明け。木村拓哉というアイドル性をいまさら理解してから聞くOne and Only、"""""理解"""""が深まる、ハラオチが異常。稲葉くんありがとう!!! pic.twitter.com/qQidrGyr74
— id:LOVEMACHINES (@overflowingdays) 2020年2月10日
いやほんと「誰にも真似させない」が木村コン行ってようやく理解できるわけよ。求められる声に応えて全力で走るという、そのスタイルへの強烈なプライドなんだな。いつ見てもちゃんと「いつものキムタク」だからみんなは気づかないやつ。そんな仕事、そりゃあんた以外誰もできん。
— id:LOVEMACHINES (@overflowingdays) 2020年2月10日